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世界の涯てに/天涯海角




STORY
香港。不治の病に冒されたケリー(ケリー・チャン)は、裕福な家庭の娘。ある日、彼女は街で探し物を何でも引き受ける便利屋のナーハオチュン(金城武)に出会う。ケリーはチュンに、死ぬ前にもう一度会いたい男性テッド(マイケル・ウォン)を探すことを依頼した。ケリーはチュンに「彼はスコットランドの沖に死者の魂が帰っていく“世界の涯て"という場所から、自分の心の支えとなるために来た人なの」と語る。テッドの手掛かりはわずかだったが、常に親身な態度で仕事を続けてくれるチュン。そしてテッドは見つかり・・・

 
REVIEW
最近、金城武ものが続いています。でもこの作品で一区切り。
昔、この作品を観た時はさほど大きな感動をしなかったわし。ですが、月日が経って改めて観て、いい映画だと思いますた。

ヒロインのケリーは不治の病という設定なんですが、それを淡々と演じていてそれが却って、後半になって生かせていた。その残りわずかな命の過ごし方をかけがえの無いものに感じさせてくれる演出だったのがよく伝わりますた。
そして香港の忙しい日々とスコットランドの美しく穏やかでどこか寂しげな風景に物語の動と静、ケリーの残り少ない日々や心情を情景として表されていた様に思えます。

正直、昔はマイケル・ウォンの役どころがあまり理解できなかった。でも今になって思う。“世界の涯て"へと導いてくれるテッドはケリーに生きる道標を与える役どころなんだなっとそう思える。
絶望の淵にいたケリーはきっとテッドに希望を見いだし、愛情を感じてしまうわけだが、その愛情はケリーにとっては男と女の愛情ではなく希望だったんだなーっと。

そして、もう一人の主役の金城武演じるナーも凄くいいキャラで、ヒロインのケリーが言うように明るいんだけど、どこかで人と繋がっていたい寂しがりやな探偵っていうキャラが凄く好感がもてますた。そのナーと探し物専門の仕事を通して裕福に育ったケリーは下町で生きる障害を持った人々や決して裕福ではない人々と出会い、ケリーの心の在り方に変化が表れて行く所が淡々と、でも切なく描かれていて説得力があったように思えた。

そしてナーと共に過ごすうちに徐々にナーに惹かれていく。だけど、ナーに負担を掛けたくないケリーはナーを突き放しテッドの元へ向かう。そして“世界の涯て"へ来てケリーは日常でナーと過ごした日々が自分に大切だった事、そして本当の愛に気づいたんだと。

また他の脇役が皆いい役どころで、ケリーの方平が演じた父親が実は娘を深く愛している所や、ナーの事務所で働いている障害者の娘の母親が最初、口うるさいと思いきや実は娘のために必死に生きている所は親の深い愛情を感じる場面だったし、
もう一人、ナーの事務所で働いている障害者の男を演じた張達明やそこへ訪れる陳小春が物語に適度にいいスパイスを与えてくれるところは目が離せなかった。

この作品を初めて観たころのわしは未だ20代前半で人の死に直面する事が少なかった。でも一つ一つ自分が歳を重ねていく過程で死の重みも少しずつ感じる様になってきて、またこれからも歳を取っていく。そういった中で、どれだけのものをわし自身が愛する人へ何かを残せていけるのか、そして本当の幸せとは何なのかと考えさせられた作品でもありますた。
「死」をテーマにするとお涙頂戴的な作品が多いなか、この映画はそれをあえて淡々と描いて、少し物足りなさを感じてしまうかもしれない。でもラストは切なくも「生命力」の美しさを感じて清々しくなれる作品ですた。



1996年/香港
監督:李志毅(リー・チーガイ)
出演:陳慧琳(ケリー・チャン)/金城武/王敏徳(マイケル・ウォン)/陳小春(ジョーダン・チャン)/張達明(チョン・ダッミン)/方平(フォン・ピン)

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