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恋の風景/戀之風景



STORY
病死した恋人サム(イーキン・チェン)が遺した一枚の絵。そこに描かれた風景を求めて、マン(カリーナ・ラム)は青島へやってくる。サムの日記を1日ずつ書き写しながら、冬の青島で恋人の風景を探し求めるマン。やがて郵便配達をしながら絵本作家を目指すシャオリエ(リュウ・イェ)に出会い、彼の優しさに気持ちが揺さぶられていく。しかし彼女は、サムへの思いが徐々に自分の中から失われていくことに動揺し、過去の思いの中に生きようとする。新たな人生を踏み出せぬまま、季節の変わり目をむかえるマン。しかし愛はゆるやかに、おだやかに、傷痕が残るその心を繕っていく…
 
REVIEW
予備知識もなく鑑賞しましたが、かなり良かったです。
なんか、純粋でそして心が締めつけられるような映画ですた。
恋人を亡くした主人公マン、そしてマンの亡き恋人サム、マンに恋する郵便配達の青年シャオリン。その3人の様々な心の動きや変化が観ているこっち側もすごく感情移入してしまう。
ストーリーは穏やかに、そして切なく展開していきます。

主人公マンを演じたカリーナ・ラムはこのマンって役にピッタリ。どこか放っていけない雰囲気や儚さがとにかく似合うなぁって感じで凄くよかった。そのマンの亡き恋人の役にイーキン。イーキンは優しそうなふわりとした雰囲気でマンの回想でしか登場しないけど、重要な役どころ。
でも、今回かなり気になったのは、シャオリエ演じたリュウ・イエ君。わしは、「小さな中国のお針子」ぐらいしか彼の演技を見たことがなかったし、その「小さな?」の時は上手いなぁって思ったものの、そんなに強い印象があったわけでもなかったんですが、今回のシャオリエという青年の役は心の動きや葛藤、不器用なところが観ている側にまで伝わってきて、切なくなりますた。
このシャオリエって役どころを上手く捕らえているなぁと感動しますた。かなり印象的。

一つ一つの場面も印象的で頭から離れないシーンが多かったなぁ。
マンがサムの日記を一日づつ書き綴るところなんて切ない。だからこそ隣の家の老婦人が写経をする姿を見て泣く彼女にもっと切なさを感じてしまう。そして赤いドレスの存在とか、靴下をキノコにするマンに幸せを感じるサムの姿とか、マンにとってサムとの想い出はあまりにも幸せすぎて、それが彼女をがんじがらめにしてしまうんだよねぇ・・・。
そんなんじゃ前になんて進めないよね・・・なんて思ってしまう。
そして、シャオリンのマンに対する想いもそう。彼女を好きになっていくほどに苦しくなる気持ち。それでも彼女の傍にいたい気持ちとか、そんな心の動きが見て取るように解る。だからタイムカプセルでの彼の嫉妬や、まだ結末のない絵本をマンに渡す所に彼女への想いと一種の賭けみたいなものが伝わってくる。

なんかマンもサムもシャオリエも凄く純粋に相手を思っているし、だからこそ苦しいんだよね。特にマンにとって、亡き恋人サムの存在が消えてしまうと感じる心の葛藤は痛い。だってそれは、本当の意味で大切な人を失ってしまうと感じてしまう恐怖だからだ。でもそれは、そう感じる自分自身の心の持ちようであって決して大切な人の記憶が完全に消える訳ではないと、わしは考える。つらく悲しい事だけど、そうして乗り越えていくしかないし、それが前に進むことだと思う。あぁそれでもやっぱり切ないなぁって思っちゃうんだよねぇ・・・。

わし、個人としてはマンとシャオリエの二人の関係も好きだったけど、サムの従姉妹のトンとその元夫との関係を描いていると所もよかったなぁ。あの、離れられない間柄。トンは過去を振り返らず前を向こうとするんだけど、元夫の不器用な想いがそれを阻んでしまう。そして、それはまだ元夫がトンを愛しているということ。トンもまたそんな元夫を愛しているということに気づく所が好きだったなぁ。

この映画は全体的に景色の素晴らしさも堪能できる。ちょっと寂しげで、でも少しドイツ風な建物と青島の景色が混ざりあって美しい風景。

サムの残した一枚の白黒の絵を手がかりに冬の景色を見つめるマン。そんなマンが見つけたサムの絵が春の風景だった事が嬉しい。それはサムの心にあった風景が春の穏やかな暖かさだったから。
あの春の景色はきっとマンにも、そしてシャオリンにも未来を拓く景色だと思う。

シャオリエが描く壁画も凄く素敵。あの壁画を見たとき、なんだか凄く込み上げてくるものがあった。その絵のラストシーンのアニメは台湾の人気童話作家ジミー(幾米)の作品をアニメーション化したもの。そのアニメとこの映画のストーリーがどこかシンクロしている世界観があって、切なくも優しい気持ちになれる感じがしますた。

2003年/香港・中国・日本・フランス
監督:黎妙雪(キャロル・ライ)
出演:林嘉欣(カリーナ・ラム)/劉 [火華](リュウ・イエ)/鄭伊健(イーキン・チェン)/

Comments

rongziさん> 
思った以上によかったです!
穏やかで静かな物語なんですが、凄く心に滲みました。

なんか、切なくせてくれましたねぇ?
あのマンやシャオリエの恋心が繊細に伝わってきました。
サム(イーキン)の優しい雰囲気とかよかったです。だからこそ、マンにとってサムの存在がかけがえの無いものになっているのが伝わりました。

あと、背景が凄く素敵だなぁと思いました。確かにカーリン羨ましい過ぎ!!
とても好きです。 
泣ける映画ベストには必ず入れてしまうほど好きな作品です。

青島の中国とは思えない異国な雰囲気と、マンの揺れる想い、マンの想いを知りつつ恋をして見守ることしかできず葛藤するシャオリエの歯痒い?気持ちなど、静かな風景なのにどっと押し寄せてきますよね。そして、なによりも…マンの中に出てくるサムの姿に泣けてきます。こんなに優しくて、控えめな彼だったらきっと私も忘れられないでしょう(笑)。けど、イエ君もツボ。ほんとはこの映画、マン(カーリン)羨ましいぞ!なんですけどね。
natsuさん> 
きゃ?!!名前を思いっきり間違ってましたわ。
劉 [火華] くんですよね。失礼しました。
「藍宇」の事が頭にあったので間違えちゃいました。

この映画かなりよかったです。
ほんとリュウ・イェ君よかったです。彼、確かに目の演技がいいですね?。表情が細かくて上手い役者さんと思いました。

すごく青島の風景も静かで美しい風景で映画の世界に入りこめました。
リュウ・イェ君の出演作品もっと観てみようと思います。
好きな映画です。 
こんにちは。この映画は物凄くリュウ・イェにはまっていた時に見たんですが、雰囲気や風景がとても好きです。見てて心地よく優しい気持ちになれました。
話も切ないけれど忘れるわけではなくて心の中にずっといるはずだから新しい一歩を踏み出さなきゃと前向きに思える素敵な映画だと思います。カリーナ・ラムも可愛いけれど、やっぱりリュウ・イェですね!目の演技が本当に上手いと思います。自然で演技に見えません。この映画を含めてリュウ・イェ田舎純情青年三部作というのを勝手に作りました(笑)

あと出演者の名前が「藍宇(リュウ・イエ)」になっててドキッとしました。「藍宇」でリュウ・イェが好きになったもので。。。懐かしいです。

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