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軍鶏-SHAMO-

軍鶏

STORY
16歳の亮(ショーン・ユー)は、両親惨殺の罪で少年院に入る。院長(石橋凌)をはじめ周りの少年たちにも親殺しとして目をつけられた彼は暴行され、地獄のような日々を送っていた。やがて唯一残された妹(ペイペイ)までもが彼の元を去り、絶望した彼は自殺を図るが、空手教師の黒川(フランス・ン)に救われ空手の猛特訓を始める。


 
REVIEW
漫画「軍鶏」の映画化。
まぁ原作がある作品を映画化するってのは難しい事だと思うし、個人的には原作と違った観点で映画化するってのはアリだと感じる。

漫画の方は物語自体がヘビーな内容だし救いようの無い描写が多く描かれていて、精神的に良い状態の時に見ないと引きずってしまう、どす黒い感情が湧く。
だけど、物凄く引き込まれてしまうんだよねぇ。主人公の成嶋亮というキャラクターに。
自分の目的のためならどんな手でも使うし、その事で罪悪感を感じない最悪なキャラクターなんですけどね。


ん、でもこの映画はその主人公の描き方が中途半端な印象。登場人物の設定の変更や長い内容の原作をまとめる為の無理やりな構成は仕方ないと思う。
でもねぇ、原作の「何が何でも生き抜く」という主人公の執着心、それに至るまでの描き方が弱い。
もう少し、親殺しから少年院までの暗い部分を深く描いてくれれば、主人公の背景に説得力が増したのでは?と感じてならない。


ダークヒーローなら原作同様に徹底的に描いて欲しかったかなぁなんて思っちゃいます。
親殺しの理由も原作と映画は違いすぎて、映画の方が殺しの理由としては原作に比べると少しは救いがあるかもしれないけど、主人公・成嶋亮の残虐性を描く部分では説得力に欠けるし、優しさや弱さを描きたかったのであれば中途半端に感じる。
そこのところは原作に忠実であって欲しかったかなぁ・・・



この「軍鶏」という作品のテーマがぶれてしまって映るんだよねぇ。っと生意気にも感じてしまいますた。


ただ、こういう難しいキャラクターの主人公をショーンは上手く演じているとは思う。
魔娑斗演じる菅原直人との試合前に舌を出して挑発する場面とか狂気じみて良かった。
冒頭の弱いキャラから強くなっていく主人公の姿を上手く演じていたと思う。
だからこそ、主人公を徹底的に悪く描いても良かったんじゃないか?と思うんだよねぇ。


ましてや「ドッグ・バイ・ドッグ」とか、「愛・作戦」の鄭保瑞監督だ。人の闇の部分、人物背景を描くのが上手い監督なんで、どうしても期待してしまうんだよね。
やはり、倫理観とかもあるだろうし、主人公が悪すぎってのも映画化するにあたって難しい問題だったのかなぁ。


でも、黒川演じた鎮宇はかなり印象強い。
原作の黒川と印象は違うけど、かなり格好いいキャラに仕上がってますた。
結局この映画で一番得をしたのは、黒川を演じた鎮宇でしょう。
美味しい所はしっかり持っていっているんだもん。

っで、そんな黒川はなんで成嶋に空手教えたんだっけ??自分に似ている所があるから?それだけの理由??
やっぱり説明不足…まぁでも鎮宇がマジで美味しい役なので許す(笑)


あとねぇ、役者の使いかたがイマイチ勿体無い気がするんだよねぇ・・・
ディラン・クォの存在とか…あのキャラクターはいるのか??出すなら出すで、もうちょっと物語に絡みがあってもよかったのではないかと・・・

少年院の院長役の石橋凌もねぇ・・・凄い勿体無い。もう少しガッツリ出演するかと期待していたんだけどなぁ。

魔娑斗はまぁ演技はアレですが、格闘シーンは魔娑斗のキレはさすがで、なかなかの見所。ちょっと、痛々しくて胃がキリキリしましたけど、アクションの良さが出ていたかなと思う。

ブルース・リャンはさすが。動きのキレが半端ない。そして、悪い役もはまっていますた。これで、ズラがきちんとはまっていれば・・・とちょっと思う。

それと、菅原直人(魔娑斗)の恋人と成嶋亮の恋人の見分けが微妙につきにくかったです。


っと、まぁ正直色々と違和感を感じツッコミ所も多く点在しますが、ボコボコにされながら、立ち上がってニヤリとする場面、あの場面はダークヒーローだからこそ成り立つシメだと感じて、個人的には好きでした。




あと、ショーン爽やかな役よりも、この映画の主人公のようなキャラクターや「インビジブル・ターゲット」のような荒っぽい役が意外にも合っているんじゃないかと思える発見がありますた。


もちろん、鎮宇の役には大満足。一番格好よかったのはなんだかんだでこの人ですた。






原題:軍鶏-shamo-
製作:香港、日本 2007年製作
原作:橋本以蔵 / たなか亜希夫
監督:鄭保瑞(ソイ・チェン)/
出演:余文樂(ショーン・ユー)/魔娑斗/郭品超(ディラン・クォ)/劉心悠(アニー・リウ)/梁小龍(ブルース・リャン)/石橋凌/關穎(テリー・クワン)/裴唯螢(ペイ・ペイ)/呉鎮宇(フランシス・ン)

Comments

SOFFYさん> 
SOFFYさん!お久しぶりです!!

体調はほぼ良くなりまして、映画もレビューも徐々にUP出来そうです(嬉)なので、ご心配なく!!

この映画は色々と不満の残る印象でしたけど、鎮宇の存在は圧倒的に良かったです。存在感ありありで逆に鎮宇がいなくなってから、物語が寂しくなりましたもん。それくらい印象強い存在でした。

ディラン・・・キャラクター自体に必要性をあまり感じなかったですよね。もっと重要な役割でだと思ったので、何か勿体ない使い方だなあと残念でした。

それにしても、ホント鎮宇はステキでした。でも主役を喰うほどの存在感は映画としてどうでしょ??と感じましたけど(苦笑)
おひさしぶりぶりです 
体調崩してらしたんですね・・・
今はもう完全復活してますでしょうか?
油断は禁物ですから、くれぐれもお気をつけて!

これは鎮宇の1人勝ちですよね。
私は原作を読んでいないので面白いとは思えたんですが
説明不足な部分があるのは確かですよね?。
ディラン、本当に要るのだろうか???

映画としてもう一度観たいとは正直あんまり思えませんけど
鎮宇を観るのには最適な作品だと思います♪

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